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2008年11月16日 (日)

11月1日付 「けいん」様のコメントに対する公開回答

 今日の1曲・・・「ボレロ」ラヴェル

 以前、小生の日記「静岡の片隅で北海道を憂う・・・」にて、「けいん」様から、示唆に富むコメントが寄せられました。その内容自体は、まったく非の打ちどころのない、素晴らしいご意見であり、ご批判でした。まずは、その勇気ある発言に感謝いたします。

 ただ、あの質問にコメント欄で返答するには、論が長くなりすぎると判断し、本日、公開回答という形で、お答えしたいと思います。

 まず、返答までの時間が長くなってしまったことを、「けいん」様を始めとする読者の皆様にお詫び申し上げます。

 (以下、引用)

ただはっきり言えることは、十段さんの最近のブログにおける発言内容では、問題は何も解決しないということです。

 (以下、回答)

 その通りです。言いっぱなしでは問題は何も解決しません。ただ、問題を提起しなければ、解決のための「足がかり」をつかむこともできないのではないでしょうか?問題を提起して、何が「問題」なのか?、それを「解決するには、どういう方法を取らなければいけない」のか?それを提起することが、私の役割です。それを実際に行動に起こすことも可能ですが、あくまでも、行動の主体は「北海道内で活動するフットサル関係者(連盟の役員も、チーム関係者も)」だと思います。その行動までを提案する必要は、私にはないと思いますが?むしろ、提案をすれば、地方自治の観点から、逆に問題が起こると思います。

 (以下、引用)

具体的解決策を提示しない問題提起は、同調者を増やすことはできないと思います。

 (以下、回答)

 これに関しては、少しだけ、コメント欄にも書きました。私は「北海道のフットサルを応援」していますが、猫かわいがりしているつもりもありません。少なくとも「北海道リーグ」に所属するチームに対しては、「中立」を保っているつもりです。また、道内の各地区リーグ(函館・室蘭・苫小牧・札幌・空知・旭川・帯広・釧路など)で地道に頑張っているいくつかのチームについては、「下剋上主義」という私のポリシーから、応援しています。

 具体的解決策を「提示できない」のではなく、あえて「提示しない」のです。問題提起をし、その文章に対して、北海道内のフットサル関係者がどう感じるか、それは「受け手の問題」です。「同調」するか、「反抗」するか、それとも「無関心」のままか、あるいは「諦めてしまう」のか(北海道のフットサル関係者、特に選手にはこの『諦める』という傾向がかなり強い)・・・。その辺は、私の知るところではありません。ですから、同調者が増えようが、反抗者が増えようが、それはどちらでもいいことです。それよりも、重要なことは、このことに対して、選手(チーム)サイドがどういう立場でもいいんで、何かしらの「行動」を起こす勇気があるか、気力があるか、ということです。そこまで、お世話するつもりは、私はありません。

 (以下、引用)

大事なのは、それらの問題にどう具体的に対応するかです。フットサルの上部組織が本当に機能していないのなら、それに対する地道な抗議・改善活動が必要だと思います。(中略)。そのことの問題解決の為にはフットサル愛好者の全員が出資し応援できる組織体にするなど、手はあると思います。

 (以下、回答)

 まったくその通りです。ただ、それをするのは、あくまでも「北海道の住民でフットサルを愛好する人々」。私や「けいん」様ののような、道外在住(もしかすると、『けいん』様は北海道生まれで、今は本州・四国・九州・海外在住なのかもしれませんが)の人間は、あくまでも「サポート」や「提言」をする程度にしておかなければ、「超えてはいけない線」を超えてしまうような気がします。実際、私は、一回、超えてはいけない線を超えましたから(ご存じの小関理事長に対する発言ですね)。

 (以下、引用)

(Fリーグにおける)遠征費用について考えたら、北海道からは未来永劫Fリーグ加盟チームは出ないことになります。

 (以下、返答)

 それは「ノー」か「?」だと、個人的には思います。北海道の政治・経済・文化の中心である「札幌」にすべてが集中することは、かなりの弊害をもたらすと考えます。日本フットサル連盟に個人登録している選手のおよそ20%(全カテゴリー含めて)が、「北海道民」であることを考えれば、「ソフト(選手やコーチなどのマンパワー)」的には、第2の「エスポラーダ」が出てきてもおかしくはない。

 確かに、北海道経済は、現在の世界同時不況のあおりを受けて、非常に厳しいのが現状です。でも、それは、今、Fリーグに存在する「オリジナルエイト」なるチームにも同じことが言えるでしょうし、「エスポラーダ」と同時にめでたく参入を果たした「東京府中アスレティックフットボールクラブ」も同様な問題を抱えていると思います。

 その辺の「ハード(資金調達、チーム運営のノウハウ、各行政体との協力体制の構築など)」的な面は、「知恵と工夫」でどうにでもなる。道内企業に出資を求めても無理ならば、「北海道に縁の深い日本企業」、あるいは「ロシアンマネーに代表される外資系企業(あくまでも一例です)」などにうまくアプローチをしていくことで、問題が解決することもあり得る。

 はなから「できない」というのではなく、「0.1%でも可能性がある限り、トライし続ける」という姿勢です。そういう姿勢があれば、旭川や帯広や函館を、あるいは夕張を「ホーム」にするチームが続いて出てくることは、あり得ると思いますが?

 これは、あくまでも「噂」「冗談」の話ですが、「アルビレックス新潟」「浦和レッズ」が独自のノウハウを応用した上で、「新潟在住」、「埼玉在住」のフットサルプレーヤーを集めて、Fリーグに参入する、という話を聞いたこともあります。あくまでも「冗談」だと思いますが・・・?

 ちなみに、Fリーグに参入したいという構想を持つチームや行政体は、「100」程度だそうです。Jリーグは「50」程度。参入のしやすさから考えれば、当然です。あとは、しっかりとしたビジネスモデルを持てるか?そこがクリアできれば、第2の「エスポラーダ」が出てくる可能性は、むしろ大きいと私は考えますが?

 (以下、引用)

(前略)。将来フットサルがオリンピックの正式種目になることを夢見ています。(中略)。商業主義のオリンピック委員会を痛烈に攻撃することから始めるのでしょうか?(以下、略)

 (以下、回答)

 私は、選手にとっても、国際オリンピック委員会にとっても、企業にとっても「WIN=WIN」な関係でいられる状態であれば、商業主義は大いに歓迎すべきことだと思っています。1988年・ロサンゼルスオリンピックで「商業主義」に転換したことが、大きな「一時的成功」をもたらしたことでも、オリンピックと商業主義の「握手」の意義は非常に大きい。

 しかし、バルセロナ・アトランタ・シドニー・アテネ・北京・・・。商業主義の姿勢は、一部種目の「プロ選手解禁」と同時に、行きすぎた。

 北京オリンピックの男子サッカーにおける「代表選手派遣拒否(アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手など)」問題。あれは、完全に「商業主義」が崩れて、お互いの「エゴ」が醜く出た象徴的な事件です。当事者である「リオネル・メッシ選手」が最大の犠牲者ではないでしょうか?

 あそこまで行くくらいなら、「商業主義」はいらない。昔の、「アマチュア至上主義」のオリンピック時代に戻った方が、よっぽどまし。そうすれば、野球日本代表も、過密スケジュールの「プロ選手」を無理に出すこともないし、「アマチュア選手にとっての最高の舞台」を確保することができる。サッカーにもそれはあてはまることでしょうね。

 さて、フットサルのオリンピック種目化です。現代のオリンピックは、夏季はもちろん、冬季ですら「採用種目の肥大化」が問題になっています。その犠牲が、男子野球と女子ソフトボールです。除外となった大きな理由は、「競技人口の偏り」と「オリンピック閉幕後の施設の維持管理」、そして「各競技を統括する国際連盟への加盟国・地域の数の差」ということらしいです。野球は、欧州ではほとんどマイナー競技。それでも、イタリアやオランダは、なかなかの強豪に育ってきた。それでも、除外ですから。

 11月15日の「朝日新聞・日刊スポーツ」インターネット版にちょっとおもしろい記事が載っておりましたので、そのまま原文を転載します。「けいん」様はどう思われますか?

 国際オリンピック委員会(IOC)が、11月14日にスイスのローザンヌで開いたプログラム委員会に、2016年夏季五輪で採用候補の7競技団体が集まり、復帰を目指す野球は現役の米大リーガーを登場させるなど、各競技が知恵を絞って五輪入りを訴えた。

 (デトロイト)タイガースのグランダーソン外野手は「五輪経験のある有名選手が米国代表のユニホームを着た野球カードは、人気の的だった。あこがれた五輪に自分も出場したい」と話したという。野球とともに2012年ロンドン五輪で除外されたソフトボールも現役選手が参加した。

 若者に人気のローラースケートは、スピードスケートに転向して2002ソルトレイクシティー冬季五輪で金メダルを獲得したパーラ氏(米国)が、「自分のような転向組が冬季五輪で数多くメダルを取ったことは、競技レベルの高さを示す」と説明した。7人制ラグビーは元アルゼンチン代表主将を起用した。

 ゴルフは、(タイガー・)ウッズ選手(米国)や(エレーナ・)オチョア選手(メキシコ)がビデオで五輪への出場希望を表明。スカッシュも役員が説明し、現在東京で世界選手権が開催されている空手は、世界空手連盟のエスピノス会長が単身で乗り込んだ。(以下、略。読みやすくするために、少し加筆しました。)

 さて、フットサルです。「フットサルをオリンピック種目に」という夢を抱くのは個々の自由です。しかし、夢はいずれ目標にしなければならず、目標はいずれ実行に移さなければなりません。

 日本も、世界の関係者と共働して、アクションを起こす必要があります。しかし、今、日本のフットサルの現状を見て、あるいは世界のフットサルの動向を見て、「フットサルをオリンピック種目に」などという大きな夢を見るのは、自分はしません。というか、できません。

 オリンピック云々を語る前に、まず、国民体育大会(以下、国体)に「全国選抜フットサル大会」を組み込むことが先決ではないでしょうか?開会式に、天皇陛下を始めとする皇族の皆様がご列席される。なんだかんだ言われても、国体はそれだけの「ステータス」を持った大会なのです。

 フットサルのオリンピック種目化を叫ぶ前に、まずは「国内最高の体育大会」の正式種目に「フットサル」が男女ともに採用されることが、「筋」ではないでしょうか?

 それは、「政治」とか「密室」という問題以前の問題、「競技の全国規模への普及」という大問題への解決の第一歩になると私は考えますが・・・?

 以上、私が「けいん」様のコメントを見て思ったことは、上記のような内容です。これにて、公開回答は終わりとします。

 ご一読いただいた皆様、くれぐれも体調にはご自愛くださいませ。

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コメント

私のコメントについてご回答を頂き、ありがとうございます。コメントの内容を正確にご理解頂いたこと、感謝いたしております。

ご回答に関して、私の考えをお伝えします。

(1)問題解決に関しては、まったく同感です。問題解決できるのは、地元の方々しかいません。問題解決の為に「現状分析→仮説→実施→検証」のサイクルを継続していくことが重要だと考えています。私が出来ることは、それに関してヒントになる提案ぐらいだと思っています。

(2)北海道チームの加盟に関しては、私自身は大歓迎です。しかし、遠征費用の問題は、北海道のチームだけでなくホーム・アウェー方式ですから、全てのチームに負担増となります。現在、遠征費用を削減する為に、選手全員がバス移動で遠隔地の試合場に行っているケースもあります。どのように遠征費用を各チームで捻出していくかは、なかなか厄介な問題と考えています。
現在「名古屋」はプロですが、それに続くのは3年以内のプロ化を宣言した「浦安」しかありません。各地域で、例えばですが「アルビレックス」のような複数のスポーツを包含した組織体をつくるなどをしていかないと、各チームのプロ化は難しいと思っています。しかし、実態としてフットサルの「ベルマーレ」は、運営面含めサッカーの「ベルマーレ」との連携が窺われないケースもありますので、難しい問題だと思います。
地元の方々の力を結集しての、各地域のフットサル運営会社の体質強化が最重要課題といえます。

(3)オリンピックの正式種目に関しては、私の夢ですが、それにはこえなければならないハードルが沢山あると考えています。国体のこと、フットサルチームのプロ化のこと、(幼稚園生?)小学生・中学生・高校生を対象とした地域ごとの育成機関のこと・・・いろいろなことがあります。
やらなければならないことを列挙した上で、具体的に各地域で取り組んでいくことが重要だと思います。


よちよち歩きのフットサルの着実な成長をこれからも
強く思い、今まで通りFリーグ試合会場や地域リーグの試合会場に足をはこびたいと考えています。
一人でも多くの方が試合を観て、フットサルの素晴らしさを知ってほしいと心から思っています。
フットサルをマイナーからメジャーにする努力を続けたいと考えています。

ご回答、ありがとうございました。

投稿: けいん | 2008年11月16日 (日) 03時07分

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